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批判と誹謗と難癖 [雑感]

 一人の外国人が犯罪を起こしただけでその外国人が属する国や民族への批判や侮辱を展開させたなら、普通はヘイトスピーチとして逆に非難される。しかしこの種の憎悪表現は、場合によって非難され、場合によっては容認もしくは無視されたりする。
 某元総理が前五輪担当相の例の発言を「これは自民党のホンネではないのか」として自民党を批判した。自民党の本音だと判断する根拠を示さない上でのこのような批判は、単なる誹謗中傷でしかないのだが、この種の誹謗中傷は特定の思想や集団、またマスコミやネットにかかわらず生み出され、そして一部からは反論や嘲笑を受けることはあっても、社会的にはたいして大きな批判は起こらず、繰り返し垂れ流されている。他者のヘイトスピーチを非難する言葉そのものが偏った憎悪に突き動かされてであったりもするから、まったく始末に負えない。ゆえに、ヘイトスピーチというくくりで法的な規制などをするには無理があろう。
 なお、例の前五輪担当相の発言は、福島の被災民を侮辱した発言と一概には言えない。なぜなら、Aを前にしてAを称える意味で「BよりもAが大事」だというのは、Bに相当の大事な何かを持ってこないと、Aを称えることにはならないからである。もちろん、もしこの言葉がBの関係者の耳に入れば不快なことは間違いなく、失言や失態がないか鵜の目鷹の目で監視されている大臣として不注意であったとはいえるだろうが。

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