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丁寧な反論 [政治]

 最近の対韓政策において不思議に思うのは、小野寺元防衛大臣の発言が最初かと思うが、「丁寧な無視」をするべきという意見で、これに賛同する人が多いことだ。もちろんこの無視というのは、居ないかのように扱う陰湿ないじめのような態度ではなく、泥仕合にならないように冷静に対処するということである。しかし、本当にそれでいいのか疑問に感じてしまう。
 批判や反論の応酬というのは傍から見れば泥仕合に見えるだろうが、虚偽やごまかしに対してきっちりと事実を突きつけることは、徒労に思えても国際社会においてはやるべきことと考える。なぜなら国際間の歴史的経緯や政策を客観的に把握することに努めている人というのは国外においてはごく一部であり、大多数の傍から見ている人たちというのは基本的に、声の大きな意見に耳を傾け、嘘か真実かはともかく、その大きな声の意見を記憶するものだからだ。そしてその大多数の認識というものは馬鹿にできない。南京の虐殺とやらの問題にしても慰安婦の問題にしても、すでに定着してしまった認識に異議を唱えると、たとえ新たに見つかった史料や徹底した検証が根拠であっても、「正しい歴史」を覆す犯罪的な行為と非難されたりする。
 数年前に米国のノーベル経済学賞受賞者が「安倍首相は南京虐殺を否定するひどい人物と聞いていたが、その経済政策は正しい」といったことを発言していた。高度な知性の持ち主でさえ不確かな誹謗を元に他国の公人の評価を口にし、定着した怪しげな主張を疑うべからざる常識として認めてしまうのである。
 今後、よほどの何かどんでん返しが起こらない限り、韓国内においては2019年に日本が過去を反省することなく経済「侵略」を仕掛けたと主張され、そのように教育され、対外的にも日本を貶め続けるだろう。信頼できる根拠がなく矛盾点だらけであっても、長年のプロパガンダによってまた新たな創作が歴史的事実だと常識化されてしまうかもしれないのである。そうさせないためにも、虚偽の主張に対してはひとつひとつ丁寧に反論し、潰し続ける必要があるのではなかろうか。

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