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アンパンチと暴力 [雑感]

 アンパンチの影響で子供が暴力的になったとかいう指摘は、すでにあちこちで言われているように、取るに足らない愚かしい指摘だろう。力の行使を一律に否定すべき暴力としか見ないような偏った思想から、その親が影響を受けているのかもしれない。あるいは、子供を教育する意識が親に希薄で、子供の思い違いを正すことをしないまま、ただ指を咥えてみているだけなのだろう。
 とはいえ以前にも書いたように、自身はアンパンマンというアニメを好きにはなれない。その理由はいくつか挙げているが、ついでながら、こちらもまったく取るに足らない指摘に過ぎないが、いくつか追加しておく。
 空腹となっている相手の好き嫌いを確認することなく、自分の顔をちぎって渡す。このような押しつけは断りづらい。顔をちぎってまでして渡されたものは、嫌でも受け取らざるを得ないではないか。相手がカレーパンマンのように甘い物が苦手だったら、とてつもない苦痛を与えることになる。相手のことを考えない善意の押しつけである。
 ばいきんまんに攻撃されている者を助けたとき、まだ戦いの最中なのに「大丈夫ですか~?」と心配を表明する。これが実に慇懃無礼な口調で、感謝を強要しているかのように見えてしまう。
 幼い子供が野外において「お腹が空いた」と泣いている、異様な世界。
 そしてこれは以前にも書いたが、割と本気で問題だと思うことがある。同じような悪に加担しているにも関わらず、ばいきんまんは懲罰を受けてもドキンちゃんは多くの場合、そそくさと場を離れるだけで許されるのである。初期の頃は二人ともにぶちのめされていたが、いつしかばいきんまんだけがやられ役になっている。女の子に暴力を振るってはいけないという教育的な配慮と思われるけれども、ならばアンパンチは単なる暴力行為ということになってしまわないか。そして女の子は男の子と違って、悪いことをしても大丈夫なのだという偏った価値観や倫理観を育むことになりはしないだろうか。割と、本気でそう思っている。

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