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吾妻ひでお [雑感]

 自分にとってどんな作品でも喜んで受け入れられるという漫画家は、高橋留美子と吾妻ひでおの二氏だけかもしれない。その吾妻ひでおが亡くなった。
 SF不条理ギャグから入ったのだが、吾妻作品の属性として欠かせないエロやロリも勿論よい。基本的に多くのロリ漫画には嫌悪感を覚えるにもかかわらず、吾妻氏の描くロリにはほとんど嫌なものを感じないのである。おそらくそれは、その背景に不条理ギャグを思わせるシニカルなユーモアを嗅ぎ取ってしまうからではないかと思っている。『失踪日記』が悲惨ながら面白いのも、表面的に描かれた面白おかしさだけでなく、その背後に漂う吾妻氏独特のユーモアに由来すると思われる。
 近年の「萌え」や「かわいい」文化を生みだしたのは、当人がどう思っていようと、吾妻氏である。同類の表現者がいくらいたとしても、吾妻氏がいなければ、市民権を得るまでには至っていなかっただろう。BABYMETALが生まれたのも、そして彼女らが世界的に受け入れられたのも、もちろん卓越したボーカルや演奏は承知しているが、やはり根底には吾妻氏あってのことだと認識している。

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