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令和の言霊 [雑感]

 承平の乱や平治の乱など平の付く時代には争乱があるというのに、どうして平成という不吉な元号にしたのか、と某研究者がかつて不満を述べていた。決定者たちの歴史への無知を、さらには言霊への無知をも憤り、平成という語の持つ言霊が阪神淡路大震災などの災厄を引き起こしたというのである。
 では大空襲や原爆を受けた昭和、関東大震災の大正、濃尾地震や東北に大津波を引き起こした三陸地震の明治、といった元号の言霊はどうなのかと思うが、人は目の当たりにした惨状ばかりを意識してしまうのだろう。平成は民主党政権の誕生を含め、まさに災厄の起こった時代と言えなくもないとはいえ、元号の言霊が災厄を呼び込んだというのではなく、到来する災厄を予見させる元号が生まれたのだ、と考えることも可能である。いずれにしても検証不可能の非科学的な妄想ではあるのだが。
 さて、令和という次期元号が何を招来し、または何を予見させようとしているのかは無論わからない。ただ言えるのは、令の字を冷淡とか命令とかの意味へと偏って受け取り、否定的な見解を開陳するという、自民党や安倍政権の仕事には何でもケチをつける妙な連中が相も変わらずいるということだけである。令を名前に持つ人は少なからずいるわけで、玲や怜なども含めるなら更に多くなる。令への否定的な感情の表明は、そのような名前への嫌悪感をも表明していることになっていることに、かの妙な連中は気づいているのかどうか。

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