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事実基盤思考 [雑感]

 「酔っていて覚えていないと容疑を否認」という表現は非論理的だと以前に書いたことがある。
 記憶にないのなら、容疑を認めることは不可能だ。したがって認めないが、同様に否認することも不可能である。だからこの場合は単に、酔っていて覚えていないと供述している、としか言いようがない。記憶が本当にないかどうかは、他人には知るよしもないことである。
 テレ東の社員が酔って傷害事件を起こし、覚えていないと供述しているというネット記事のコメントに、「酔っていたから、などというのが免罪符になると思っているのでしょうか?」というものがあった。
 この共同通信の記事は上記の観点からすれば論理的だが、コメントは非論理的である。覚えていないと答えることは、免罪符になるとかならないとかいう話とはまったく別物だ。覚えていないという状況は今の流行り言葉を使うならファクトであり(嘘をついているかどうかは別問題)、だから許してくれ、俺には罪はない、などとの弁解が報道されているわけではない。もちろんこの社員が心の内でどう思っているかは知らないが、それが表明されていない以上は批判の俎上に載せては駄目で、このコメントをはじめとした各方面における妄想による他者への批判は、まさにファクトに基づく思考の欠如をつくづくと感じさせる。

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