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要らない票 [政治]

 予算委員会の質疑中、秘書官が首相にメモを差し入れるという普通の行為に対し、立憲民主党の福山哲郎が「いらない紙、入れるな」と怒声を浴びせたことが話題となっている。もはや追及の姿勢ばかりでなく、論理性や倫理性も破綻しているとしか言いようがない。
 しかし多くの人が承知しているように、同様の破綻による与党批判は今に始まったことではない。
 なぜこんな批判が成立すると思っているのか、本気で頭を悩ませたことをひとつだけ挙げておく。 二年前に熊本地震が起こったときのこと、4月14日の大地震を受けて、首相側は16日に現地視察することを15日に発表した。ところが16日に日付が変わった深夜から朝にかけて震度六から七の強い地震が続けて発生したため、視察は中止された。現場の混乱を考えれば当然のことである。
 だが、当時の民進党所属で現希望の党所属の大西健介は、「行くと言っておいて次の日に撤回するなら、最初から行くと言わなければいい」と首相を批判している。
 こういう批判がなぜ成立すると思うのか、本気で理解できない。ひとつあるとすれば、一国の首相たるもの、視察予定日に再び大地震が起こるかどうか予見できる特殊能力くらい持っていなければならない、持っていないのは首相失格である、とする理屈だろうか。
 反則してでも相手選手を潰せと指示したとされる某監督が世間的に槍玉に挙がっているが、一大学の一チームの監督どころか、国会における議員、学費ではなく税金によって理不尽に首相秘書官を怒鳴りつけるような議員たちの活動が支えられていることの虚しさは、半端ない。

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