の(方)が [国語]
乃木坂と欅坂のどっちが好きかとの問いに、「乃木坂のほうがいい」と答えるなら、好みの良し悪しはともかく、日本語としての問題はない。
乃木坂と欅坂のセンターのどっちが好きかとの問いに、「欅坂のがいい」と答えるなら、少しぎこちないとはいえ、それでも日本語として間違ってはいない。このような比較の場合、共通する「センター」という言葉もしくはセンターを指す「ほう」を略して「~の(センター/ほう)が~」とできる。つまり正確に答えるなら「欅坂のセンターがいい」または「欅坂のほうがいい」となるが、この場合は「欅坂のがいい」でもひとまず問題ない。
しかし、最初に挙げたような、略せる共通の項目がないような問いにも、ほう(方)を略した「~のが~」という表現が最近は目立つような気がする。
共通項が明示されなくても「ほう」を略すことはある。たとえば、どんなカレーが好みですか、という問いなら、甘口のカレーとか中辛のカレーといった選択肢が存在しているのは確かだから、共通する「カレー/ほう」は省略し、「とびきり辛いのがいい」と答えることができる。だが、カレーとラーメンのどちらが、の問いに「カレーのがいい」と答えることはできない筈である。
このことを最初に強く意識したのは、『よつばと』七巻を読んでいたときだ。共通項もなく単純に羊とヤギを比較した場面で、「俺は羊よりヤギのがいいな」という台詞が出てくる。ヤギが、またはヤギの方が、の誤植かとも思ったが、意識し出すと掲示板のような短い言葉の遣り取りではたまに使われている表現だとわかった。
上記の漫画の台詞を喋っているのは軽薄なキャラの人物だから、わざとそうしているのかもしれない。にしても、若い世代ではこのような言葉の変化が進みつつあるのか、それとも以前からあったのか、または地域性があるのか、国語を専門としていないからあまり詳しく調べようとは思っていないけれども、なんとなく気になっている。
乃木坂と欅坂のセンターのどっちが好きかとの問いに、「欅坂のがいい」と答えるなら、少しぎこちないとはいえ、それでも日本語として間違ってはいない。このような比較の場合、共通する「センター」という言葉もしくはセンターを指す「ほう」を略して「~の(センター/ほう)が~」とできる。つまり正確に答えるなら「欅坂のセンターがいい」または「欅坂のほうがいい」となるが、この場合は「欅坂のがいい」でもひとまず問題ない。
しかし、最初に挙げたような、略せる共通の項目がないような問いにも、ほう(方)を略した「~のが~」という表現が最近は目立つような気がする。
共通項が明示されなくても「ほう」を略すことはある。たとえば、どんなカレーが好みですか、という問いなら、甘口のカレーとか中辛のカレーといった選択肢が存在しているのは確かだから、共通する「カレー/ほう」は省略し、「とびきり辛いのがいい」と答えることができる。だが、カレーとラーメンのどちらが、の問いに「カレーのがいい」と答えることはできない筈である。
このことを最初に強く意識したのは、『よつばと』七巻を読んでいたときだ。共通項もなく単純に羊とヤギを比較した場面で、「俺は羊よりヤギのがいいな」という台詞が出てくる。ヤギが、またはヤギの方が、の誤植かとも思ったが、意識し出すと掲示板のような短い言葉の遣り取りではたまに使われている表現だとわかった。
上記の漫画の台詞を喋っているのは軽薄なキャラの人物だから、わざとそうしているのかもしれない。にしても、若い世代ではこのような言葉の変化が進みつつあるのか、それとも以前からあったのか、または地域性があるのか、国語を専門としていないからあまり詳しく調べようとは思っていないけれども、なんとなく気になっている。
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