看取り虫 [雑感]
部屋の中でよく見かける体長3ミリほどの茶色い甲虫が、やたらと目立つようになった。
最初はあまり気にしていなかった。目の前を飛べば、あっちに行けと払うけれども、わざわざ追いかけて駆除するまでもないくらいに、あまり不快ではない虫だ。
無駄に殺生をすることもなし、としていた気持ちも、やがて失せてしまうほどに目立つようになってしまった。部屋のどこかで湧いているようである。
そこで、方針を一転させて駆除することにした。とはいっても徹底的なものではなく、目に付けばガムテープにくっつけて排除するというものだ。
決心したその日の夜、十数匹を排除した。こんなにいたのかと驚きつつ、これでもう大丈夫だろうと思ったのだが、翌日の夜にはさらに二十数匹が排除された。
その次の夜も二十匹近くがガムテの餌食となり、さらにその翌日も同じくらい駆除できた。
決して一度に何十匹も、部屋の中を飛んでいたり蠢いていたりしているのではない。一匹を捕まえたと思ったら、すぐにもう一匹が現れ、それを捕まえたらまた次が現れるといった感じで、後から後から姿を現すのである。五日目となる今晩もすでに二十匹ほどを駆除している。
調べてみると、この虫の名はタバコシバンムシという。シバンムシは英名を Death Watch Beetle といい、死の番をする虫、すなわち死番虫だ。
部屋に死番虫が大発生する、思わせぶりな夏である。
最初はあまり気にしていなかった。目の前を飛べば、あっちに行けと払うけれども、わざわざ追いかけて駆除するまでもないくらいに、あまり不快ではない虫だ。
無駄に殺生をすることもなし、としていた気持ちも、やがて失せてしまうほどに目立つようになってしまった。部屋のどこかで湧いているようである。
そこで、方針を一転させて駆除することにした。とはいっても徹底的なものではなく、目に付けばガムテープにくっつけて排除するというものだ。
決心したその日の夜、十数匹を排除した。こんなにいたのかと驚きつつ、これでもう大丈夫だろうと思ったのだが、翌日の夜にはさらに二十数匹が排除された。
その次の夜も二十匹近くがガムテの餌食となり、さらにその翌日も同じくらい駆除できた。
決して一度に何十匹も、部屋の中を飛んでいたり蠢いていたりしているのではない。一匹を捕まえたと思ったら、すぐにもう一匹が現れ、それを捕まえたらまた次が現れるといった感じで、後から後から姿を現すのである。五日目となる今晩もすでに二十匹ほどを駆除している。
調べてみると、この虫の名はタバコシバンムシという。シバンムシは英名を Death Watch Beetle といい、死の番をする虫、すなわち死番虫だ。
部屋に死番虫が大発生する、思わせぶりな夏である。
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