必修科目不履修問題 [教育]
以前にも書いたが、高校生の頃、日本より世界のことを知ることが大事だと青臭く考えてしまって、結局、日本史を一度も履修しなかった。
大学では西洋哲学を勉強したが、隔靴掻痒というか、なんともピンと来ない。やがてそれは西洋人でもクリスチャンでもない自分が肝心の自分自身、足元の世界を知らなくて余所様の世界を知ろうとしている愚だと気づき、日本人でありながらよく自覚されていない日本と日本人の文化や思想について知りたいと思った。
それで大学院に入ってそういう方面の研究をしたのだが、院受験に際しても後の研究に際しても、日本史に関する知識が少ないことに、大いに苦労した。何せ初めの頃は、平安と奈良はどっちが古いのか考えなければ分からないという低レベルだ。いまだに苦労している。
人生、どう動くかわからない。可能性を狭めるような教育は教育ではない。高校までは強制的にいろんな分野を学ばせるべきだとさえ思う。幼いうちから得意分野ばかり伸ばすような偏った教育もするべきではないと思っている。
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