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知識と信奉と解脱 [雑感]

 民主党政権の末期頃、「マスコミは不当に民主党ばかりを叩いている!」と憤慨するブログ記事を書いていた某大学教授がいた。叩かれるべきものが叩かれているだけのことで、しかもそれは与党の時の自民党への批判に比べれば馴れ合いにしか見えない程度のものだったが、それでも民主党支持者らしきこの人は、マスコミが自民党に操られているかのように論じ、憤っていた。
 政権交代に大きく興奮し、夢を見ていた一人なのだろう。政治が専門ではないとはいえ仮にも知識人に分類される人が、あの政権交代に喜び、末期になってもまだ醒めていなかったのだとすれば、まったく呆れかえるばかりで、ブログ記事の中心となっている専門分野に対する信頼性も薄れてしまう。その専門分野についての関心からこの人のブログを覗いていたのだが(覗いていた理由は他にもあるが省略)、すっかり興ざめてしまった。
 先日、久しぶりにその人のSNSを覗いてみた。以前と同じで政治に関する発言が中心ではないのだが、つい最近の記事に、自公政権に大きな不満はない、と書かれている。何があったのかは知らないが、全体の文章そのものにも、かつて見られた不快な攻撃性は薄まり、かつては見下すように評論していた他の研究者についての見解も穏やかになっている。
 自公政権に不満を持たないという現在のこの人が、あのときの民主党政権を、そして自民党に操られていると勘繰っていたマスコミを、そして今でも一部から主張される「自民党がメディアを支配している」「自民党の圧力でメディアが萎縮している」といった声をどのように評価しているのか、聞いてみたいものである。

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