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強蚊2 [雑感]

 十年以上前、このブログに蚊のことについて書いた。それは、かつては蚊取り線香をつけると蚊が落ちてくるから、それを摘まんで棄てていたのに、今ではそんなことが起こらない、と言うことだった。線香をつけると蚊はどこかへと姿を消し、煙が収まった頃に再び現れる。なので線香をつけるがまたいなくなる、といった鼬ごっこで、いつまでも蚊は死なないのである。
 数ヶ月前、のっぴきならない事情により、二十数年ぶりに実家に帰った。山に囲まれた何もない田舎である。その実家の居間にいたとき、蚊が二匹飛んできたので蚊取り線香をつけた。すると、やがて一匹が目の前のテーブルの上にふらふらと落ちてきた。こんな光景を見るのは久しぶりだった。しかもその数分後、二匹目の蚊が同様に、目の前で落下してきた。
 この田舎の蚊と東京の自室に現れる蚊の、蚊取り線香に対する反応がまったく違うことに驚いた。時代の問題ではなく、地域の差だったのだ。なんというか、田舎の蚊は煙の中も気にせず馬鹿正直に飛び回り、しかし薬剤にやられて敢えなく自滅する。対して都会の蚊は賢明にも、煙を避けるという対処法を身に付けているように見えるのである。
 とはいえ、蚊取り線香というものは煙そのものが蚊を弱らせるのではなく、線香に含まれる薬剤が広がることによって蚊に影響を与えるらしい。したがって煙が収まっても薬剤は部屋の全体に付着している筈だ。それでもこちらの蚊がヒット&アウェイを繰り返し存命するのは、薬への耐性が強くなっているということもあるのかもしれない。

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