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漏れと逃れ [報道]

 今月26日の毎日新聞ネット記事に、「宇佐神宮が課税逃れ 50年以上か」という見出しがあり、読んでみた。本文の冒頭には次のように書かれている。

 大分県宇佐市は26日、法解釈を誤り、市内の宗教法人に対し、固定資産税などを長期にわたり課税漏れを続けていたと発表した。宗教法人の名前は非公表としたが、国宝の宇佐神宮とみられる。

 この文章を読む限り、市が法解釈を誤ったために課税漏れが発生したわけで、すなわち非は法解釈を誤った市にあることになる。しかし見出しには宇佐神宮が課税逃れ、とあり、一見するとまるで宇佐神宮が主体的に50年以上も課税から「逃げ」ていたように読めてしまう。
 税法上の問題はわからないが、「市の誤りによる課税漏れ」と、それによる「宇佐神宮の課税逃れ」は、意味するところは同じとはいえ、同一の事案に対する表現として正しいのだろうか。宇佐神宮の名称を見出しに書いてわかりやすくしたいのなら、「宇佐神宮への課税漏れ」とすればいいだけである。文字数としても一文字増えるだけで、本文に使われている表現を変えることもない。課税逃れという表現を見出しに用いることに幾許かの悪意を感じるのは、過剰反応だろうか。

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