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被害者面 [報道]

 ネット上に、テレビはなぜネットのデマに躍らされるのか、というタイトルのニュース記事があった。
 しかし、もはや捏造の元凶をネットに押しつける構図そのものには説得力がない。騙されるテレビ側の無能さについての指摘は正しいが、ネットの悪とテレビの正義という前提が垣間見えるのは、やはり未だにテレビに対する信頼を疑っていないからで、悪意や無能の存在はネットでもテレビでも同じである。テレビのデマに躍らされているネット記事はいくらでもある。
 テレビ側の無能については実体験として承知している。詳しくは書けないが、一昔前の渋谷のチーマー然とした風体のディレクターに、いい加減なネット情報をあたかも自分の専門的な知識のようにカメラ前で話すよう要請されたことがあった。その際に知った制作者側のどうしようもない知性や品性に、ほとほと呆れかえってしまい、それ以来、かの番組を観ることはなくなった。
 先日、某番組のテロップで、「殉じる」とすべきところを「準じる」と出しているのを見た。それは出演者が語っている言葉だったが、本人に確認することもしていないわけだ。ADが打ち出したであろう文字をDが確認しなかったか、しても間違いと理解できなかったらしい。
 雑誌書籍などで誤植が出るのは編集者にとって恥ずべき事だが、テレビ屋にとってはそれほどでもないから、文字の確認作業は定着していないのだろう。映像と音にこだわっても、文字には無頓着では、いくらテレビとはいえ伝えることの基本がなっていない。所詮、その程度のメディアに過ぎないことは、最近はよく知られるようになったと思われるが、周知されるという程になるのはいつのことだろうか。

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