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新聞テレビの自滅 [報道]

 今に始まったことではなく、およそ自分が直接知っている限り、ほぼ常にマスコミは自民党政権や保守的な思想や文化に批判的で、時としてひどく偏った報道ばかりしている。
 そのことを強く認識したのは昭和60年から放送されている「ニュース・ステーション」だ。コミカルでにこやかな久米宏の人気に乗って好評を博し、最初はよく観ていたものだが、やがて偏向ぶりにうんざりして観なくなった。それは古舘伊知郎になっても変わらない。
 土井たか子のもとで社会党が躍進した際、これはどの番組でもそうだったが、自民党が負けることが日本にとって望ましいことのように論じられていた。結局は社会党に権力を維持する力は無く、続いて日本新党や民主党が躍進する際もマスコミはこぞってこれら非自民の政党を後押しするが、いずれの政党も長続きする力は無かったわけだ。一党が政権を持ち続けるよりも二大政党制になった方が良いとする見解が背景にあるとしても、そもそも日本の革新系には保守と同等の勢力や人材もなければ、共通する理念もない。マスコミがよってかかって持ち上げてブームを作ってようやく、自民党に対抗できる政党がでっち上げられるが、所詮そんな党に持久力はない。
 さて、問題は、偏向報道や捏造報道をしてまで必死になって砂上の楼閣を作り出そうとするマスコミである。麻生総理に対する政治上の問題ではない点ばかりのネガティブキャンペーンを続けた結果、支持率は急速に落ちて、あの民主党政権が誕生したことは記憶に新しい。そして今回も安倍総理に対して更に徹底した偏向報道がなされているわけだが、前回と違って今回は、取って代わる政党がない。小池百合子が国政政党を作れば対抗馬になるとしても、今からではあまりにも急拵えで、都議選では自民都議の自滅により圧勝したとはいえ、国政でも同様の結果となるとは思えない。ただ単なる自民潰し安倍政権潰しがマスコミの今回の目的だろう。
 いつも不思議に思うのは、マスコミの中の人間のことである。上記のような目論見を抱いている者ばかりではない筈だからだ。多くは生活のため仕事に縛られており、上からの命令には逆らえないといっても、このまま狂った状況が繰り返されれば、もはやマスコミを含めて国が滅んでしまいかねない。滅ぶとは大袈裟に聞こえるだろうが、狂った報道が跋扈する国に健全で輝かしい未来など望めないのである。マスコミの人間もネット上の知見で偏向ぶりは了解していると思われ、知った上で甘んじて何もできないのなら、もはやこのような狂ったマスコミを外部からどうにかしなければならないのだろう。そのために何ができるかはまったく見当がつかないけれども。 
 偏向や捏造など不当な操作によって人の人生や国政などを左右するような卑劣な手段が横行するメディアでは、信頼というものが成立しない。信頼が寄せられないメディアはいずれ見離される運命しかなく、それは自死に他ならない。気に入らない政権の首を正義面して締め付けているつもりで、同時に自らの首をも絞めているのである。このような事態をマスコミの中のまともな人たちはどう考えているのだろうか。それともマスコミにまともな人間など求むべくもないのだろうか。

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