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小池都知事のファクト [政治]

 小池都知事が就任した直後の自民党都議連の連中の態度は、実にみっともなかった。頭の悪い中高生がやるような陰湿な苛めめいた対応を大の大人が、しかも先生と持ち上げられる政治家が公然とやっていて、ずいぶんと不愉快に思ったものだ。
 あんな連中には絶対に票を入れるようなことはしないと決め、その意思は今でも変わらない。だが、だからといって都知事側を支持するかというと、必ずしも全面的に応援しようとする気があるわけでもない。急拵えで出来上がったような一派の性格や方向性がいまいち分からず、信頼するに足るのかどうか心許ないからだ。
 どうしても気になるのは、政治家の本質ではなく些細なことかもしれないが、都知事がやたらと横文字を使いたがることである。もちろん今や横文字の方が通用していたり、日本語に訳せば却って理解しづらい言葉もあったりする。しかし先日の都知事の言葉には、何だかなあと苦笑させられた。「都民の皆さんはファクトを知りたいんです」という発言だ。
 真実を知りたい、で普通の表現であって、わざわざファクトなんて言う必要はない。まるでルー大柴の発言のようで、笑いを取りにいってるのかとさえ疑ったほど奇妙に聞こえた。ファクトベースで考え説明することの必要性、といったことを念頭に置いているとしても、都民の皆さんは真実を知りたいのです、で言いたいことの意味が変化したり薄れたりすることはない筈だ。
 政治家の本質の問題ではないかもしれないと書いたが、言葉と文化と思想は直結する。やはり些細なことと矮小化させてはいけないことかもしれない。自民党と戦うために共産党や民進党と手を組むといった愚行を犯すなら、はっきりと見切りを付けられるのだが。

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