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エアコンのカビ [雑感]

 エアコンは開発途上で未成熟な家電だとつくづく思う。
 すぐに黴びるからである。
 フィルターを外したとき剥き出しになる冷却フィンのことではない。これは洗浄スプレーを吹き付けるだけで掃除できるから、たいして手間にはならない。
 問題は、風を出している筒状のシロッコファンだ。長く使い続けていれば汚れるという程度ではなく、すぐに黴びてしまうのである。
 現在のアパートの部屋にエアコンは備え付けられていなかったので、最初は自腹で購入した。やがてファンがひどく黴で汚れていることがわかったので掃除したのだが、奥まったところにあるのでなかなか難しい。カバーを外しても少し楽になるだけで、やはり面倒だ。
 徹底的な掃除を諦めつつ十年ほど使用しているうち、室外機から水が漏れるなどのトラブルが起こり始めた。そろそろ買い換えなければならんなと思っていることを家賃を払うついでに大家さんに何気なく話したら、最近は他の空いてる部屋にエアコンを設置しているので、こちらで買ってあげますよ、という。おおラッキー、とお願いした。そんなことで新しいエアコンが設置されたのが一昨年のことだ。
 取り付けられたとき、試しに三十分ほど冷房を入れた。その後は暑くなかったので使用していなかったが、三日後、ふと思い立って吹出口を開け中を見て、驚いた。
 ファンに綿状の白カビがびっしりとこびり付いていた。
 新品のエアコンを三十分使っただけで黴まみれ。
 割り箸の先にティッシュを巻き付けて洗浄液を浸し、汗だくになりながら黴を除去すること数時間。自腹のエアコンではないから、万が一のことを考えてカバーを外すなど大がかりなことはしたくない。面倒なことこの上ない。
 黴の発生を防ぐには、エアコンを使用した後で乾燥させればいい。使用後に送風モードで運転すれば、かなり黴の発生は防げるのだろう。
 ところが、大家さんが購入したこの安手のエアコン、なんと送風モードがない。
 使用後に内部で熱風を循環させて乾燥させる機能は付いている。しかしこれをやると、密封されていないエアコン本体から臭く熱い空気が漏れだし、それまで冷やしていた室内の空気が台無しになってしまうのである。しかも、その機能を用いても結局のところファンは黴まみれになってしまうのだ。
 今年もまた冷房を使う時期となって、ちまちました掃除を汗だくになりながらやり、一週間かけて八割方が綺麗になったところで気力が失せた。
 今はもう内部乾燥機能を使わずにエアコンを使用している。やはり一週間もしないうちに白カビだらけだ。うんざりしてもはや掃除する気は起こらない。

 ファンだけを簡単に取り外せないものか。

 すぐに黴びるのが仕方ないなら、頻繁に掃除するしかない。ならば吹出口を覗き込みながら無理な姿勢で少しずつ黴を除去するのではなく、ファンを取り出して洗浄液を吹き付け、ガシガシガシと一気に掃除したい。
 それならば一週間に一度、いや、三日に一度でも掃除を厭わない。
 ファンが取り外しできる製品があるなら、次に購入する機会があれば、ぜひ買いたいのだが。
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