SSブログ

孤独な初詣 [雑感]

 新年を迎えた0時半頃、古い御札を手にして近所の神社へ初詣に出かけた。
 まずは参拝の列に並ばずに境内に入り、お焚き上げをしているところに向かう。しかし以前にも書いたように、やはりそれは普通の暖を取る焚き火と変わらず、御札や破魔矢などとともに神社から振る舞われている甘酒の紙コップなどのゴミも投げ込まれている。今年は思いとどまって御札をくべることを止め、戻って参拝の列に並んだ。
 列は基本的に三人並びだが、カップルの場合も多いため、ところどころは二人並びとなっている。自分の前にいるのも夫婦だか恋人だかの二人連れだ。その横に並ぶのは遠慮して後ろについたのである。
 すると自分の後ろにも男女の二人連れが来た。自分の横に並ばずに後ろについたわけだ。小さな神社に並ぶ短い列だから、たいして他の迷惑になることでもなく、理解できる判断である。
 が、おそらくその五十メートルほどの列の中で、横に誰もいない一人きりの並びは、自分だけだっただろう。
 前後のカップルのたわいもない会話を耳にしつつ、新年早々、神前までしみじみと孤独を噛みしめる。

 参拝において神様に個人の願望をぶちまけるだけなのは、はしたない事だとわかっているが、もはやそんなこともわきまえられないほどに孤独の寂しさに苛まれてしまった。今年もろくな一年ではないのだろう。
 お焚き上げできなかった古い御札は、いずれきちんとお焚き上げがされている神社に持っていこうと思う。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。