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小沢強制捜査と政権交代 [政治]

 何かの会における挨拶とか記者等の質問に答える政治家の発言の大半は、議論とは違って、たとえて言えば結婚式のスピーチのようなもので、当たり前のことばかりだ。その政治家の基本姿勢を汲み取ることはできるが、真剣になって耳を傾ける代物ではない。まあ政治家でなくともそんなものだろう。
 小沢一郎は関係先に強制捜査が入ったことに関して、「決して法に触れるようなことをしたつもりはありません。それは国民も理解してくれると思う。ですからこそ、政権を我々に与えてくれたのではないでしょうか」と発言したらしい。
 ほぼ意味不明だ。今回の強制捜査と政権交代はちっとも関係がない。そしてまた、疑惑の実態と国民の理解も、まったく関係はない。実際に法に触れているか触れていないかという問題と、国民がそれを納得するかしないかは、当然ながら別問題だ。
 あるいは、「法に触れていないことを理解できる国民だからこそ、民主党に政権を託すという正しい判断ができたのだ」という趣旨のことを言っているとしても、違法かどうかの判断は現時点で国民には無理だ。無理を承知で、民主党を信じてるなら俺のことも信じろ、と強引に主張しているに過ぎない。
 鳩山は鳩山で、この件に関し、「国会の中で議論すべきことがあれば、大いに議論すべきだ。同時に国民はこういう中で政権交代を望んだ。それだけ国民の旧政権に対する大変強い不満があった」云々と言っている。
 自民党政権への不信の多くがマスコミによる陰湿的なネガキャンによって醸し出されたものであることは、現在の民主党政権に対する報道姿勢から明らかなのだが、もちろん鳩山はそんなことは口にしない。それはともかくとしても、こういうコメントの中でまったく関係のない「政権交代」やら「旧政権への不満」やらを持ち出して話を反らそうとするのは、小沢と同じだ。
 当たり障りのない発言をしてやり過ごすところを、こんなにも政権交代という場違いな〝偉業〟を引き合いに出さなければならないほど、他には何もない、あるのは負い目と虚勢だけということか。
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