SSブログ

ムシの夏 [雑感]

 数年前の夏、死番虫という体長数ミリの虫が部屋に大発生し、ガムテープによる捕獲に追われていたことがあった。大発生とは言っても一度に現れるのではなく、毎日毎日どこからともなく現れるので、すぐに元を断って殲滅させることもできず難儀した。古い木造アパートだから、部屋というより建物内部のどこかで繁殖していたのだろう。
 ある夏にはカナブンが発生したことがある。ゴミ袋の中でがさごそしているからGかと思い、恐る恐る確認したらカナブンで、どこから入ってきたのかと不思議に思った。すると、いつも閉めたままの天袋の中からもカリカリと音がし、やはり慎重に確認したら生きているカナブンが二匹、死骸で一匹がいた。これも外から入り込む筈はないので、建物の中で成長したのだろう。
 これらの虫は甲虫であり、またGのように素早くはないから捕獲は簡単だった。
 この夏、部屋もしくは建物の中において、紙魚が大発生中らしい。
 死番虫と同じでたまに見かける虫だが、ここのところ頻繁に現れている。体長十ミリほどで銀色のエビのような、あるいは小さく細いフナムシといった感じか。やっかいなのは、とても素早い上に、柔らかいのである。死番虫のときのようにガムテで捕獲しようにもあまりくっつかず、力を入れると潰れてしまう。畳の上を走っている紙魚をうまくティッシュか何かで押さえたとしても、潰れ出た体液で畳に染みを作ってしまうことがあるのだ。
 こういう小さな虫の相手には、以前は小型のパーツクリーナーを用いていた。しかし使い果たし、もはや同じ大きさのものは売っておらず、大きい缶だと勢いが強すぎて虫を吹き飛ばしてしまう。そこで次に使えそうだと常に手元に置いているのは、アルコール除菌のスプレーである。これは先日、飛んでいる蚊にかけるとすぐに落下し、即死はしないが退治に使えた。おそらく紙魚にも有効だと思われるが、広い範囲に吹き出てしまうため本やプリントなどの紙が濡れてしまうような場所では躊躇われ、今のところ試す機会はまだない。そして小型のGにも有効だろうが、こちらに関しては試すことのないまま、この蒸し暑い夏が終わってくれることを強く期待している。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

子供思いの父親隠れ基督教徒 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。