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テレビのお約束 [雑感]

 少し前のことだが、ある番組で正しい日本語の表現について取り上げられ、「役不足」とか「確信犯」とかの正しい意味を解説していた。今さらながらだと感じていたのだが、街頭での調査では多くの人が間違えた解答をしていた。もちろん番組作りのために間違えた人の映像を選んで流しているとしても、かつての正しい日本語ブームはいったい何だったのかと呆れた。
 そんな中、「号泣」の意味は「歯を食いしばって泣く」ではなく、「大声を上げて泣く」という意味だといった説明もあった。
 そのコーナーが終わってCMに入った。番宣だったのだが、画面はあるタレントか涙を流し、その涙を手で押さえているというもので、テロップには「○○○○○が大号泣」とある。
 号泣どころか、さらに大がついての大号泣だから、それはもう狂ったように泣き叫んでいる筈なのだが、少なくとも紹介されている画面でのタレントは口は閉じたまま、一筋の涙がすっと流れているだけであった。
 いくら日本語の正しい意味はこうですよと言っても、他の場面で間違った表現を平気で使っていては駄目だろう。こういう批判をすれば、大袈裟にするのがテレビのお約束、などと反論されるかもしれない。しかしそんなお約束など勝手なご都合主義であり、そんなメディアに対しては、もはや信頼性を持つことは到底できないのである。

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