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廃仏毀釈 [宗教]

 先日、NHKのドキュメンタリー番組で、「明治政府の発した廃仏毀釈」により仏像類が打ち壊された、などと言っていた。
 こういう嘘を平気で流すというのは、日本人が日本の歴史や文化をいかに理解していないか、あるいは日本人でない人間がいかに公的機関に入り込んでいるかを示している。
 明治政府が発したのは神仏分離であって、廃仏毀釈ではない。
 神と仏を分けるのが目的であって、仏像を破壊することを指示したのではなかった。それまで僧侶の下に置かれていた神官の一部が、調子に乗って過激な行動に出たことは確かにあったが、それは政府の指示ではないのである。
 逆に神官が僧侶から襲撃されることもあったけれども、そんなことは教科書には載らず、一方的に政府と神社側が仏教を排撃したかのように理解されている。
 個人的には明治政府の宗教政策を評価することはできず、あの時代に神道は死んでしまってスカスカになってしまったとさえ思っているが、廃仏毀釈が政策として行われたと思い込んでしまうほど近代以降の日本は狂っていたとの偏見が一般化している、とは言えるのかも知れない。
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