政教分離 [宗教]
調布市の市政五十周年記念のイベントとして、五十一本のクリスマスツリーが飾され、市長の挨拶などがなされたという。市が企画を公募し、結果、この案が採用されたということらしい。
もちろんクリスマスはクリスチャンにとって救世主とされるイエスを讃える行事であり、そのツリーは北欧の伝統的な聖樹信仰に由来する。政教分離という言葉が頭を過ぎるが、こんなことに目くじらを立てるほど馬鹿ではないつもりだ。
しかし、どうしても連想されることで沸き起こる腹立たしさというものがある。それは、これが日本の民族宗教であるところの神道に関わる行事と公務員との接触だったなら、間違いなく特定の市民団体や運動家や宗教家が政教分離に反するとして大きく騒ぎ立てただろうということだ。
戦後、GHQの出した神道指令という極端な政教分離政策以来、神道に対する差別は今なお消えることはない。こういう宗教差別が現存し、総理大臣の信教の自由が阻害されるといった反近代的状況に対して、マスコミや進歩的知識人といった連中は無視を決め込むばかりである。
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