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保守議員の離党 [政治]

 長島昭久議員が民進党を離党したときの声明文に対し、評価する声が多いようだが、民進党を見限ったという点のみは評価できるとしても、あんな民進党にどうして保守を標榜する人間が今まで所属していたのかという疑念はどうしても拭えない。
 声明文の中で長島議員はリベラルの過激で不寛容な点を指摘し、それについては問題ない。しかし保守の劣化で粗雑な例として「籠池さんのように、教育勅語を信奉していれば保守だといわんばかりの粗雑なキャラクターが際立っています」と挙げているが、これは馬鹿げている。
 まず籠池は保守の代表ではないし、そのキャラクターを際立たせたのは他ならぬ民進党をはじめとする野党とマスコミが与党を叩くために殊更取り上げたからである。森友学園は昭和天皇が来園されたと主張していたが事実ではないと判明しており、本当の保守なら皇族を出しにして利用するような不敬なまねはしない。
 しかも土地の整備に関わった建設会社から値引きの額を返金された際、その額を学園側が勝手に寄付の扱いにしているらしいことも報道され、これは総理夫人による寄付とされる問題とも絡んで興味深いことなのだが、これが事実なら単に自分たちの利益のために他者を利用しているだけであって、保守という肩書きで括れる人物でないことは明らかであろう。
 いずれにしても長島議員が本当の保守なら、なぜ今まで民主党民進党に所属していたのかを、より明確に説明する必要がある。犯罪者が罪を反省したとか、転向して思想を改めた、というのならまだ理解できる。人は反省し、変化成長をするものだからだ。しかし長島議員の件の声明文では、どうして保守の人間があの民主党民進党に属していたのかは、まったくわからない。蓮舫が自身を保守だと言って失笑されたこととは違って、長島議員の場合は確かに保守を標榜していいと思えるだけに、やはり民主党民進党に属していたことといかにして折り合いを付けていたのか、そこに合理的な説明がないと、単に沈み行く船から逃げ出したとしか見えないのである。

タグ:保守
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